浮気をしていないのに慰謝料請求された。
浮気の疑いをかけられて慰謝料請求されて困っている。
理由がないのに慰謝料請求されて困っているときは、どのように対処したらいいのでしょうか。
fa-arrow-circle-rightこの記事の内容
- ・浮気とは
- ・不貞行為とは
- ・慰謝料請求されたときに考えるべきこと
- ・慰謝料請求されたときの対処法
- ・慰謝料請求されたときの注意点
浮気していないのに慰謝料請求されたときの対処法や注意点について解説します。この記事を読めば対処として「すべきこと」と「注意したいこと」が分かりますので、参考にしてください。
浮気とは
浮気とは特定の異性・配偶者がいるのに、他異性とデートなど親密な行為をすることや、関係を持つこと全般を指す言葉です。
浮気は広い意味を持つ言葉なので、人によって解釈が変わってきます。ある人は「恋人のいる人が異性と出かければ浮気」だと考えるかもしれません。別の人は異性とキスしたら浮気だと思うかもしれません。浮気は広い意味で使われるからこそ、解釈やラインがあやふやなところがあります。
慰謝料を請求されたときに注意すべきなのは、一般的な浮気のラインと慰謝料請求の基準が異なるという点です。慰謝料を請求できるのは「不貞行為」があった場合です。
不貞行為とは
不貞行為とは配偶者以外の異性と肉体関係を持つことです。
慰謝料を請求できるラインは、この不貞行為になります。浮気と糾弾されて慰謝料請求されると「応じなければならないのか?」と焦ってしまうかもしれません。
慰謝料請求の基準は不貞行為(肉体関係があったかどうか)なので、異性と親密だからといって直ちに「慰謝料請求できる」「慰謝料を払わなければならない」とはなりません。
浮気を理由に慰謝料を請求された場合は、不貞行為のラインについて考えてみましょう。
慰謝料請求されたときに考えるべきこと
証拠や浮気(不貞行為)の事実がなくても慰謝料を請求されることがあります。慰謝料を請求されたときは「浮気と誤認されるような事実はあっただろうか」と考えてみましょう。
不貞行為のラインを超えていなくても、浮気だと勘繰られるような事実があったかもしれません。あるいは、別の誰かと間違えられて慰謝料を請求された可能性もあります。慰謝料を請求されたときは、まずは「何を浮気だと疑われたのか」「間違いではないか」を冷静に考えてみてください。
慰謝料請求されたときの対処法
浮気していないのに慰謝料を請求されたときの対処法は次の通りです。
・慰謝料の請求内容を確認する
・相手と話して誤解を解く
・不貞行為の証拠はあるか確認する
・弁護士に相談する
対処法①慰謝料の請求内容を確認する
まずは慰謝料請求の内容について確認してください。内容証明など何らかの通知が届いていれば、その内容をしっかり読み込んでみましょう。相手の言い分や記載内容など、何か誤解や間違いがあるかもしれません。宛名や内容が本当に自分に対するものか、念のために確認してみましょう。
確認したからといって慰謝料問題が解決するわけではありませんが、対処の足掛かりになります。
対処法②相手と話して誤解を解く
慰謝料を請求してきた相手と直接話せそうであれば、浮気をしていない旨を話して誤解を解く方法があります。浮気を勘違いされて慰謝料請求されたなら、誤解さえ解ければ慰謝料請求を取りやめてくれるかもしれません。
ただ、相手と話し合いができそうにない場合やトラブルリスクが高そうな場合が問題です。相手の対応や慰謝料請求の内容次第では、弁護士に間に入ってもらった方が良いでしょう。
自分で相手と話す場合は、売り言葉に買い言葉にならないよう注意が必要です。浮気の誤解を解くために喧嘩をしてはトラブルを深刻化させるだけになってしまいます。
対処法③不貞行為の証拠はあるか確認する
慰謝料請求したということは、浮気と勘違いされる事実あるいは勘違いがあったということです。慰謝料請求の原因になった事柄の証拠はあるのか確認する必要があります。
慰謝料の請求自体は証拠がなくてもできます。そのため、証拠がなくても「強く出れば慰謝料を払うのではないか」で請求してくることも考えられるのです。また、証拠自体はあっても、決定打がなく、まずは様子見や鎌かけのようなかたちで慰謝料請求していることもあります。
慰謝料請求されても証拠がなければ払う必要はありません。請求側の出方をうかがうと共に、証拠について確認を取っておきましょう。証拠の確認などは弁護士にお願いすることをおすすめします。
対処法④弁護士に相談する
慰謝料を請求されると「浮気をしていない」「誤解だ」というケースでも冷静に対処できないことも少なくありません。まず何をすべきか分からず悩んでしまうこともあります。
慰謝料請求の内容を自分で確認し、相手とコンタクトを取る。そして、請求の内容や浮気の事実、証拠などを確認して浮気をしていない旨をスムーズに伝えることは、個人では難しいと言えるでしょう。
浮気していないのに慰謝料請求されたときは、早急に対処するためにも、まずは弁護士に相談することをおすすめします。
慰謝料請求されたときの注意点
浮気していないのに慰謝料請求されたときは注意したいポイントが3つあります。
・浮気していないからといって慰謝料請求を放置しない
・浮気していないときは示談書にサインしない
・話し合いが難しいときは無理せず弁護士に任せる
注意点①慰謝料請求を放置しない
浮気をしていないからと言って慰謝料請求を放置するのは悪手です。放置すると相手が怒って事態が悪化する可能性があります。勘違いでも浮気を信じさせるような証拠があれば、訴訟などのリスクも高くなります。
浮気をしていなくても、事態を悪化させないためには何らかのリアクションが必要です。長期間の放置や無視は避け、早めに対処してください。
注意点②示談書にサインしない
慰謝料を請求してきた相手と話し合うときは示談書にサインを求められることがあります。
示談書へのサインを求められてもサインしてはいけません。まずは示談書の内容を確認し、弁護士に対処のアドバイスを受けることをおすすめします。相手がしつこくサインを求めてきても応じず、その場は保留にしてください。
請求相手からサインを求められると「この場を丸く収めるためにまずはサインをして、後から弁護士に相談しよう」と思うことがあります。示談書に一度サインすると基本的にやり直しできません。まずはサインして後からゆっくり弁護士に対処してもらう、というのも難しいので、軽い気持ちでサインするのは控えてください。
注意点③無理せず弁護士を頼る
相手との話し合いが上手くまとまらない場合は無理せず弁護士を頼ってください。
相手に「浮気はしていない」と伝えても信用してもらえないことも少なくありません。話し合いのときの言葉や態度によっては状況が悪い方へ転がってしまう可能性もあります。
自分で伝えても信用してもらえない場合は弁護士に伝えてもらうことで相手に納得してもらえる可能性が高くなります。
まとめ|慰謝料請求の心当たりがないときは早めに弁護士に相談
浮気をしていないのに慰謝料請求されたときは、
・相手の言い分を確認する
・自分で話し合いをする
・弁護士への相談
などの対処法があります。浮気が誤解でれば個人的な話し合いで解決することもありますが、話を聞いてもらえない場合や上手く伝えられない場合、相手が信用しない場合もあります。無理をせず弁護士に相談し、トラブルをスムーズに解決した方が良いでしょう。